緒乃文子の


其れはやはりライチだと
よっつ、なのね、と
畳と接しない貴方の脚の指
御口に頬張 る

ちょーーだい?

ひそやかにひそやかに貴方を潰しては
(貴方がそう為てゐたやうに)
違う名前を誂えて よぶ
蹴り飛ばして揺らす

あーほら
なんじかんも為て、ライチ落ちた ら
啜ったりせずまた潰すのよ

なんにもみてないもの


白雅
契約を結びませう

あのひと、
なんに

みて
ない

へいき


気管支が火照る
天井を見やる
うそつき
へいき
御水
ちょーーだい?


白雅
契約を、結びませう?

至福の背徳


して